インストール時に「不明な発行元」と表示されるのは?
お使いの環境に適切な「ルート証明書(※)」が存在しないことが原因の可能性があります。
Windows XPまでは、認証局のルート証明書がコンピューターにプリインストールされた状態で出荷されていました。
ところがVista以降、ルート証明書がプリインストールされず、必要に応じてインターネット上から取得するように変更されています。
この仕様変更は、電子署名がなされているファイルを、オンラインで利用することを前提としたものです(Microsoft社の方針)。
結果として、オフラインで利用している場合には、ルート証明書が自動的に取得されないという弊害が生じています。
ルート証明書の欠如が「発行元不明」メッセージの原因の場合、ルート証明書の更新プログラム等を利用して、お手元の環境に取得(インストール)することで解決します。
これによって、適切な電子署名がなされているプログラムの実行時に、証明書が原因で「発行元不明」と表示されることはなくなります。
ただし、ルート証明書の取得後は、そのルート証明書から発行される全ての証明書を信頼するようになりますので、その点は十分にご承知おきください。
ルート証明書のインストールをしたくない場合は、有効性の確認方法を参照して有効性を確認の上、証明書をインストールせずにchaw_setup.exeを実行してください。
なお、Microsoftには、オフライン環境でルート証明書更新プログラムを自動で実行する仕組みも用意されています。
http://blogs.technet.com/b/jpsecurity/archive/2013/06/12/3578245.aspx
※ルート証明書とは:
電子証明書を発行する認証局が、その正当性を証明するために自分自身で署名して発行する電子証明書